最新の注文住宅価格に驚いた
間取りやデザインを自由に決められる注文住宅は憧れの存在。せっかくマイホームを建てるなら、注文住宅にしてみたいものです。
ただ、自由に色々と決められる一方で、価格が高くて手を出せないと最初から諦めている人が多いのも事実。マイホームを買うならマンションや建売住宅しか選択肢がないと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし実際は、注文住宅が最も高価な選択肢であるとは限りません。
戸建住宅の平均価格
建売住宅の全国平均購入価格は3,810万円。土地と建物セットの価格です。
注文住宅の場合、土地と建物を同時に購入したときの全国平均は4,194万円。
やはり、建売住宅よりも高価になります。
ただ、すでに土地を所有しており、建物のみ建てるという場合は平均で3,249万円と、建売住宅よりも安くなります。
今ある土地を手放すのにも手間がかかるため、すでに土地があるという場合は、注文住宅一択と言っても良いでしょう。
ちなみに、建て替えの場合、土地購入が必要な場合に比べて建物価格が高くなる傾向にあります。
土地込みの平均価格と土地なしの平均価格の差が、そのまま土地代の平均となるわけではありませんので注意してください。
首都圏の住宅価格
全国ではなく、対象を首都圏に絞った場合、住宅の価格はより高くなります。
新築一戸建ての平均価格は3,995万円。建売でもこの価格です。戸建の場合中古住宅でも3,409万円。
注文住宅の場合は、土地込みの価格で平均5,629万円。
建て替えでも3,934万円となっています。
住宅需要が多く、工事の人件費がかかりやすい都市部の住宅はどうしても高くなってしまいます。
特に、土地の価格の上昇は大きく、土地の有無で費用が大きく変わります。
また、住宅密集地では道路が狭く重機を入れづらいケースがあり、工事費がかさみやすいという問題もあります。
では、価格の高い戸建住宅を諦めてマンションを買ったほうが安いかというと、そうでもないのです。
首都圏の新築マンションの価格は平均で6,220万円。中古でも3,369万円です。
新築マンションの価格には高級タワーマンションや投機目的の物件も含まれているため、実態よりもやや高めである可能性が高いのですが、それでも戸建住宅とあまり変わらない価格です。
戸建てか、マンションか
価格が変わらない以上、マンションにするか、戸建てにするかは個人の事情と好みによります。
戸建住宅はマンションに比べれば騒音を気にせずに済み、注文住宅なら間取りを好きなように決められます
。一方マンションの場合、立地に恵まれているケースが多く、防犯面でも有利です。
どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあるため、将来のことをよく考えながら決めていきましょう。
注文住宅の鍵は土地
注文住宅を建てると決めた場合、土地探しが成功の鍵になります。
建物部分は最悪でも後から建て替えやリフォームでやり直しができますが、土地の場所や形を後から変えることはできないためです。
しかし、一般人が良い条件の土地を探すのはとても大変です。
良い土地の情報は一般に公開されていません。不動産業者が良い条件で買ってくれる人にしか教えないためです。
運良く掘り出し物の土地が見つかってお得に購入できるなどという、夢のようなことは起こり得ないのです。
不動産に関する情報は業界内でしか出回らない情報が多く、個人が探すのには限界があります。
そのため、いい土地で注文住宅を建てるためには、ハウスメーカーや工務店の協力が必要になります。
注文住宅を扱う多くの業者が土地探しのサポートも行っています。
予算と条件を伝えれば、彼らの持つネットワークを使って予算内で良い土地を見つけてくれますし、土地と建物の予算配分についても、プロが考慮してくれるので安心です。